物流ニッポン(2013/06/13) 営業所間の連携強化 サンワNETS 効率的な組織運営へ | 株式会社サンワNETS
2013年6月13日
サンワNETS(水谷欣志社長、静岡県袋井市)は、運輸部門連絡会を発足し、4月末から活動を開始している。1日に開催された「自給率向上活動発表大会(SQC大会)」で活動内容などを社内に周知した。
同社は各営業所が独立採算に近い形で組織運営されており、それぞれが独自の活動で売り上げや利益を上げている。一方、営業所間の連携が十分に機能しないケースもあった。これを改善するため、主力の運輸部門で横断的な組織を作り、情報共有化を高めながら高効率な組織運営を行い、収益の向上を目指していく。
プロジェクトオーナーに運輸本部の高橋本部長が就き陣頭指揮する。統括は営業本部の鶴牧執行役員が就任する。各営業所から人員を配置し事業・輸送・作業の3部会を設置し役割を分担する。輸送の安全やドライバーの健康管理、情報の共有化と車両稼働率の向上などの行動目標をそれぞれが掲げ、定期的な会合を重ねる。ほかに事務局を設置して、活動のサポート・監視機能を果たす。
活動は1年に区切る。期間を限定することにより間延びを避け、活動内容の充実化を図る。各部会及び全体で月1度の会合を行い、4半期ごとにプロセスを検証し事業の問題点などを洗い出す。高橋氏は「様子を見ながら、下期をメドに売り上げなどの数値目標設定も検討したい」と述べており、来期以降の継続も状況により判断する。
水谷社長は「来期に45周年を迎えるが、消費税のアップなどを控え、厳しくなることが予想される。部門の枠を超えて体質強化を図りたい」と話す。