サンワＮＥＴＳ（水谷欣志社長、静岡県袋井市）は７月までに、県内2か所の物流センターの屋根に太陽光発電設備を設置する。出力は計１５００キロワットに上るメガソーラーとなる。年間発電量は１５０万キロワット／時を見込み、全量を中部電力に売却する。
袋井市の国本物流センター３棟、掛川市の掛川物流センター１棟に太陽光パネルを設置。総工費は約４億円で、４月に取り付け工事を開始し、７月に全稼動となる。
国本物流センターは鉄骨造り２階建てで、敷地面積４万６３００平方メートル、延べ床面積２万平方メートル。Ａ、Ｂ、Ｃの各棟で構成される同社最大の施設で２００６年秋に完成した。一方の掛川物流センターは１９９８年に完成した施設。国本物流センターに１０００キロワット、掛川物流センターに５００キロワットのソーラーパネルを設置する。
昨年７月から始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度について、経産省は４月から、太陽光発電の買い取り価格を１キロワット／時あたり４２円（税込み）から３０円台後半へ引き下げる方向で検討しているが、３月末までに終えれば、同社のように７月からの稼動でも４２円で買い取ってもらえる。
水谷社長は「静岡県中遠地区は県内でも日照時間が長く、積雪の心配が少ないため、太陽光発電に適した地域」と話している。