ブツリュウアイ(2021年5月25日) 浜松ICから1キロ「白鳥物流センター」竣工 | 株式会社サンワNETS
2021年5月31日
(株)サンワNETS(水谷欣志社長、静岡県袋井市)が、浜松市東区で建設を進めてきた「白鳥(しろとり)物流センター」が完成し、3月22日に竣工式を行った。同センターは東名高速道路浜松インターチェンジから約1キロメートルの好立地で、今後は同社の中核拠点として活用していく考えだ。
水谷社長は、「ロケーションに優れたとても立派な物流センターが完成した。我々はこの立派なセンターに負けないよう、良い仕事をすることで地域社会に貢献していきたい」と力を込めた。また、同センターを通して地元の雇用創出にも貢献したいと述べた。
白鳥物流センターは、同社「国本物流センター」(袋井市、約5000坪)に次ぐ2番目の規模で、敷地面積は4755坪。鉄骨2階建ての建物面積は4552坪で、主に大手化粧品メーカーが製造する業務用シャンプーやリンスなどのトイレタリーを取り扱い、同センター近隣で取引のある特積事業者を利用するなどして全国のホテルや旅館に配送する。化粧品メーカーにとっては、従来関東と関西2か所あった配送拠点が1か所に集約されたことで利便性が向上したという。
センターはA棟(1953坪)、B棟(2493坪)の2棟で構成。倉庫の床耐荷重は5トン/坪で、ドックレベラー2基、エレベーター3基、垂直搬送機2基を備えるほか、AGV(無人搬送車)も導入して生産性を高める。また、全室LEDはもちろん、屋根に750キロワットの太陽光発電システムを設置したほか、外壁には金属製断熱サンドイッチパネルを採用し庫内温度の上昇や電力消費を抑制するなど、脱炭素に代表される環境にも配慮している。
総工費はおよそ20億円。すでに倉庫業の営業許可を取得しており、4月の完全稼働時点でおよそ8割の利用率を見込む。また、残る2割分のスペースについても複数の案件が舞い込んでいる状態だという。同社では、同センターの初年度売上目標を4億円に設定し、将来的には10億円を目指す。