物流ウィークリー (2018年8月6日)先進機器活用を重要視 | 株式会社サンワNETS
2018年8月7日
【静岡】サンワネッツ(水谷欣志社長、袋井市)は7月21日、掛川市内で、「拡大サンワ・マネジメント・フォーラム」と題し、特別講習会を開催。
特別講習会は、生産性向上に関連して、「新しいテクノロジーの活用」をテーマに設定。物流業界の人手不足が深刻化する中、生産性向上にいち早く着手してきた同社。生産性の向上を図る上で、先進機器の活用が不可欠との認識で、水谷社長が重要視している部分でもある。
特別講習会は3部構成で行われ、トヨタL&Fカンバニー物流エンジニアリング部の小林大介氏が、最新の物流システムについて紹介。日野自動車技術研究所の榎本英彦主査が、「日野自動車の安全・自動運転技術について」をテーマに、新東名高速道路で実施された「隊列走行の実証実験」などを説明し、今後の安全技術の展望などを語った。
損害保険ジャパン日本興亜の佐藤有一氏からは、6月に実証実験を行ったフォークリフトオペレーターによる視線計測の結果を、「フォークリフト作業分析調査報告書」という形で講演。熟練作業者と一般作業者を比較することで、双方の視線動向を可視化するもの。掛川物流センターと木原営業所での結果を基に、全作業者が必ず目視すべきポイントの設定や、熟練者の作業のコツ(ハンドルの回転数や回すタイミングなど)の知識を共有することなどが、事故防止や商品事故対策として提案された。
最後に水谷社長は「今後の物流の方向性を皆さんに認識してもらえたと思う。本日の内容を生かしていくのは、私達の取り組み次第。会社全体で取り組んでいきたい」と述べた。(伊藤行理)