物流ニッポン(2018/04/05) 春の全国交通安全運動 デジタコ 評価点を公表 | 株式会社サンワNETS
2018年4月5日
サンワNETS(水谷欣志社長、静岡県袋井市)は、グループ会社を合わせた300台のトラックに搭載するデジタルタコグラフで、ドライバーの運行評価点数を月ごとに集計し、公表している。これにより、社内の安全意識高揚と重大事故防止に役立てている。
2012年から点数による順位付けを行い、安全運転表彰として展開。13年にはデジタコを一新してトラック全台の機種を統一化したことで、評価基準の平等性を確保。優劣の差異がより明確で分かりやすくなり、ドライバー全体で安全運転への意識レベルが向上した。評価点の低いドライバーには、部門ごとに適切な指導をするなど、平均点数が年々上昇している。
評価項目は独自に選定し、カスタマイズしたシステムを使用。速度超過や急加速、急減速、エンジン回転レベル、アイドリングについても回数や時間を導き出すなど多数設置。これらを安全性と経済性の双方の指標で評価する。
水谷社長(58)は「以前は全体的に点数が低く、集計表にも良くない項目に赤線を入れることが多かった。最近は、1年を通して満点を取るドライバーが数人出てきており、赤線を入れることも減った。レベルの向上を実感している」と語る。
デジタコの点数による指導を含め、安全対策は運輸安全マネジメントを基軸に着実に実行する。
年1回開く、グループ全体の安全運転講習会では、事故発生の近況を説明し、情報を共有化。また、18年1月には、一般運転適正診断に対応した、可搬型の運転検査装置を導入。各営業所に巡回しながら、ドライバー以外の一般従業員も受診可能にし、全体への安全意識の浸透を図っている。