サンワNETS（水谷欣志社長、静岡県袋井市）は５月２９日、現場力向上活動発表大会（第３２回SQC発表大会）を開催し、予選を勝ち抜いた１５チームが成果を競い合った。
水谷社長は、「４月までは景気に明るい兆しもあったが、５月に入ってユーロの金融不安が日本に飛び火し、先行き不透明になった」とあいさつ。その中で勝ち残っていく方策として産学官の連携例を示し、「わが社も『運輸』『倉庫』『生産』と３つの機能を持つ。それぞれが連携すれば他社にまねできない付加価値が生まれるはず。その意識を持って取り組もう」と強調した。
発表では、自社で開発した独自のネットワークシステムを有効活用した事例など、それぞれがチームワークと連係プレーを意識した取り組みを紹介。徹底したコスト削減を目指した前回大会から「安全、品質、コスト」へと視点を広げたことにより、様々な活動結果が報告された。
選考は「現場力向上の問題点は常に現場にある」の観点から、８人の「現場力推進委員」が採点。最優秀賞には、仕分けの意識改革で
最終処分費を大幅削減したサンワ環境整備が選ばれた。優秀賞に自社便の稼働率向上を図った稲沢営業所、努力賞は保険加入率の増加を目指したサクセス･サンワが受賞した。