物流ニッポン(2013/01/31) メガソーラー事業参入 サンワNETS 7月から本稼動 | 株式会社サンワNETS
2013年1月31日
サンワNETS(水谷欣志社長、静岡県袋井市)は23日、大規模太陽光発電(メガソーラー)事業に参入することを明らかにした。県内の自社物流倉庫4棟に太陽光発電設備を設置する予定で、4月に着工し、7月から本稼動させる。
発電設備は、国本物流センター(同市)の倉庫3棟、及び掛川物流センター(掛川市)の倉庫1棟の屋根に設置する。設置面積は延べ1万7300平方メートルで、太陽光パネル数が6000枚。総工費4億円で、年間発電量は150万キロワット時となり、年間6000万円の収入を見込んでいる。
水谷社長は「買い取り制度を生かし、自社施設の有効利用を考えた。静岡県は全国的に見ても日照時間が長いため、発電効率も悪くない。夏季は屋根の太陽光パネルが断熱効果を発揮するため、空調もより効くようになる」と説明する。
サンワNETSは静岡県のほか、愛知県や関東にも物流施設を持つ。「発電設備を徐々に増やしていきたいが、大きな倉庫は老朽化していて難しい。比較的小規模な施設を中心に設置を検討していく」
また、国本物流センターでは15日、医薬品販売許可証を新たに取得した。医薬品関係の入出荷及び保管業務のため取得したもので、同センターでは薬剤師の常駐も開始した。
「医薬品は薬事法で守られている。工業製品のように安価な中国製などが入ってこない。その上、物量も比較的安定している。国本物流センターは医薬品用の温度管理システムも完備しており、併せてアピールしていく」
今年一年間の経営方針について、水谷氏は「時代の変わり目が来ている。政府の経済対策などで、色々なことが変わってくるはずだ。流れに乗り遅れないよう、常にフレキシブルな対応を心掛けていきたい」としている。