物流ニッポン(2021年3月24日) 浜松に物流センター 配送拠点集約・無駄削減 | 株式会社サンワNETS
2021年3月25日
サンワNETS(水谷欣志社長、静岡県袋井市)は22日、建設工事を進めていた浜松白鳥物流センター(浜松市東区)を竣工させた。同社施設では国本物流センター(袋井市)に次いで、2番目の規模。大手化粧品メーカーが製造するシャンプーやリンスといったトイレタリー製品を、全国のホテルや旅館などへ配送する拠点として活用する。
これまで関東と関西の2ヵ所に分散していた化粧品メーカーの配送拠点を、製造工場近くの1カ所に集約することで、輸送の無駄を削減し効率化につなげる。また、空きスペースを活用した新規輸送も視野に入れる。
東名高速道路・浜松インターチェンジ(IC)から1キロに立地。1万5700平方メートルの敷地に、2階建ての高床式普通倉庫を2棟建設した。西側のA棟は延べ床面積が6500平方メートルで、既に完成し2月上旬から稼働。延べ床面積350平方メートルの2階建て事務所棟を併設する。東側のB棟は延べ床面積が8250平方メートルで、4月から運用をスタートする。
エレベーター3基と、垂直搬送機及びドックレベラーをそれぞれ2基設置。照明はLED(発行ダイオード)ライトを採用し、環境に配慮した。屋根には発電量750キロワット時の太陽光発電装置を装備、外壁に金属性断熱サンドイッチパネルを使い、庫内温度の上昇や電力消費を抑制するなど、カーボンニュートラルに向けた取り組みも意識。雇用創出への貢献をテーマに、地域からの新規雇用も進める。人手不足解消や物流効率化に向けて、今後AGV(無人搬送車)の導入も予定する。
同日の竣工式で、水谷社長は「ロケーションに優れたとても素晴らしいセンターが完成した。物流で地域に貢献できるように一生懸命取り組みたい」と話した。