物流ニッポン(2021年9月24日) 大型ハイブリッド車導入・CNへの第一歩 | 株式会社サンワNETS
2021年9月27日
サンワNETS(水谷欣志社長、静岡県袋井市)は、大型ハイブリッドトラック2台を導入し、22日から運行させた。
導入したのは2019年6月に発売された「日野プロフィアハイブリッド」で、本店営業所(袋井市)と浜松営業所(浜松市西区)に配置、自動車部品を配送する。政府の経済財政諮問会議の下に設置されている成長戦略会議では、「2050年カーボンニュートラル(CN)」の宣言に基づき、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を採択。
経済産業省はこれに関連して、商用車の電動化計画の具体策をまとめ、6月に発表した。30年までに販売される総重量8トン以下の車両の20~30%の電動化や、大型車では20年代に電動車5千台を先行導入するなどの計画を提示した。同社ではこれに対応する形で2台を導入。カーボンニュートラルへの活動の第一歩として位置付けながら、取引先などへのアピール材料にしていく。荷台側面には「Hybrid」のロゴマークを入れた。
同車両はハイブリッド制御を最適化する、AI(人工知能)勾配先読み機能を持つことが特徴。減速エネルギーを最大化するブレーキ協調回生制御と、減速エネルギーを充電する大容量リチウムイオンバッテリーの搭載により、大型車特有の走行条件において高い燃費性能を引き出す。総重量は25トンで、15年度燃費基準のプラス15%を達成しており、エコカー減税や、環境省の二酸化炭素(CO2)排出抑制対策事業費等補助金(環境配慮型トラック・バス導入加速事業)の対象車種に該当する。
発売以来、これまでに全国で107台の受注があったという。
水谷社長は「今後少しずつ導入を増やしながら、カーボンニュートラルへの取り組みを進めていきたい」と話している。