物流ニッポン(2023年3月22日) グリーン経営認証取得 環境保全 全事業所で指摘明確化 | 株式会社サンワNETS
2023年3月22日
サンワNETS(水谷欣志社長、静岡県袋井市)は、グループ会社を含めた運輸部門の全事業所でグリーン経営認証を取得している。CO2(二酸化炭素)の排出量削減など地球温暖化対策への機運の高まりを受け、2017年から各事業所で同認証の取得を開始。22年度は新たに4事業所で取得し、同社の運輸部門全事業所で環境保全に取り組む体制を整えた。
自動車部品を扱う稲沢(愛知県稲沢市)、平塚(神奈川県平塚市)、の両営業所と、食品の取り扱いがメインの大幸運輸(五十川さゆり社長、名古屋市港区)本社、同社小牧営業所(愛知県小牧市)が新たに取得。燃料高騰も取得を急ぐ要因で、グループ運輸部門17事業所が完了した。各事業所とも車両の代替や燃費向上のためのエコドライブ、アイドリングストップなど、環境保全への指標を明確化、PDCA(計画-実行-評価-改善)サイクルを駆使して、着実な成果を目指している。
車両の導入では2トントラックを中心にハイブリッド車などの環境対応車へのシフトを推進。2トントラックはこれまでに6台配置し、23年中には3台の導入を計画する。大型車は19年に本店営業所(同)と浜松営業所(浜松市西区)に各1台を導入した。14年から事業所、倉庫などの照明のLED(発行ダイオード)化も開始し、20年ごろまでに自社物件のLED化を完了させた。
太陽光発電導入も積極的に進める。13年からFIT(固定価格買い取り制度)を利用した売電をスタートし、現在では6カ所の事業所で運用。総発電容量は4400キロワット、21年の年間売電量535万8千キロワット時に上る。22年初頭からは自家消費型太陽光発電を本社で開始。本社事務所や堀越物流センターの電力に充てている。23年中には4カ所で自家消費型の増設を予定する。
水谷社長は「環境配慮はトラック運送事業者にとって重い課題だが、企業の持続的な成長には必須だ。SDGS(持続可能な開発目標)の理念に沿って手を打っていきたい」と話している。