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物流ニッポン(2024年5月17日) 効率化・生産性向上へ 「信頼深まる」効果も | 株式会社サンワNETS

2024年5月24日

100%資本関係があるグループ間の遠隔点呼は、既に広がりを見せている。サンワNETS(山﨑隆太社長、静岡県袋井市)は23年3月、子会社のファルマン運輸(同社長、埼玉県三好町)をホスト事業所として夜間の遠隔点呼を開始した。
 ファルマン運輸の北関東営業所(栃木県佐野市)とサンワNETS埼玉(同社長、埼玉県日高市)、トラスト物流(村田和彦社長、袋井市)、大幸運輸(五十川さゆり社長、名古屋市港区)の各本社営業所の4事業所をクライアントとして運用。更に5月には、サンワNETSの静岡(静岡市葵区)、川崎(川崎市川崎区)の両営業所と12月に大鷹運輸(山﨑社長、東京都昭島市)昭島営業所をクライアントとして追加し、現在8事業所で遠隔点呼を行っている。
 ホスト事業所のファルマン運輸では6人の運行管理者が、毎日午後6時から翌日午前6時までの遠隔点呼を交代で担当。24年3月の実績では、乗務前後のドライバーに1300回の点呼を行った。
 当初、1カ所で複数の事業所の点呼をカバーするため、入出庫車両が同じ時間帯に重複した際に送受信をしにくく、点呼の順番を待つ時間が長くなることがあった。また、逆に事業所で遠隔点呼を必要とする時間帯が異なるなど、運用方法の整備や機器の習熟などに課題があった。
 ファルマン運輸の高瀬剛達取締役は「実証段階を含めて運用から2年が経過し、当初の課題を克服できるようになった。グループ内で点呼者の重複が避けられ、大きなメリットが出ている」と話す。
 点呼が重複し待ち時間が発生する点についても、クライアント側のパソコン(PC)を2台に増やして2画面を使った点呼体制を検討中。将来的には、要件の緩和を見据えながら自動点呼を採用するなど、より効率的で確実な点呼方法を取り入れたい考えだ。

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