サンワＮＥＴＳ（水谷欣志社長、静岡県袋井市）が貿易コンサルティング会社と合弁で立ち上げたロシア・ビジネスサポート（RBS、同）は2月、ロシア向けに日本製品を販売するインターネット通販サイトを開設した。
同サイトは、ロシアへ販路を拡大したい日本企業をサポートするもの。出品者は日本語で商品情報を登録。翻訳および代金回収はＲＢＳが代行する。
「ロシアでは今、日本の伝統工芸品などが静かなブームになっている。アニメやプラモデルといった『オタク文化』への関心も高い。まだ大きくはないが確実にマーケットがあり、今後の成長が期待できる」と水谷社長。
現在、初期費用や月額利用料をゼロとする「お試しプラン」を展開。同時に、ダイレクトメールなどを使い宣伝活動に努めている。
本業である物流事業との連携について、水谷氏は「ある程度まとまった物量が動かないとコスト面などで難しい。ただ、顧客が個人から企業にシフトすれば状況は変わってくる。ロシアの企業が興味を持ってくれたら」とした上で、「将来的には物流につながるといいが、まずは長い目で地道にやっていきたい」と話している。