㈱サンワNETS（水谷欣志社長、静岡県袋井市）は２日、堀越物流センター駐車場にて、「第７回フォークリフト実技講習会」を開催した。当日は、遠方は埼玉、稲沢、小牧など、全国の各営業所の倉庫スタッフ、ドライバーら29人が参加。安全の徹底と運転技術を磨いた。
　水谷社長は「第48期となる今期は、昨年比で事故撲滅50%削減に取り組んでいるが、事故全体で、これまでプラス15件となり増えている状況だ。特に構内でのトラックのバックやオーバーハングによる接触が多い。リフト事故は前年比マイナス3件だが、半減とまではいっていない」と説明。続けて「同じような事故が同じような場所で繰り返されている。原点に返って勉強してもらい、忙しい年末繁忙期を事故のないようお願いしたい」と呼び掛けた。
　今回も、トヨタＬ＆Ｆ静岡磐田営業所の協力のもと実技コースを設定し実施。受講者は過去に事故を起こしたことがある従業員が中心で、スタート位置からゴールまでコースに沿って進み、途中積まれたパレットの上部をすくい、周りの障害物に注意しながらすくったパレットを別の積まれたパレットの上に積む実技内容。
　実技中はトヨタＬ＆Ｆのスタッフが近くでチェックを行い、受講者の降車後に気付いた点などを個人ごとに指導した。また、座学では安全講習会と、表彰対象となる確認試験を実施。事故事例の検証や、フォークリフトの正しい操作方法を学んだ後に、45問の試験にトライした。
　そして、座学と操作に優れていた参加者を表彰。座学では大隅裕輔（浜松ＢＣ）、植松利晃（掛川ＢＣ）、中山幸広（愛野営業所）の各氏、実技では大場教広（森町ＬＣ）飯田正樹（サンワ環境整備）、柴崎学（ファルマン運輸）、松島徳明（島田営業所）の各氏が、水谷氏から表彰を受けた。
　同社では、「今後も定期的に実施していく予定。まだ受講していない人にも積極的に参加するよう呼びかけていきたい」としている。